

- 2021年2月5日
抗うつ薬の増強療法
抗うつ薬とはうつ病を治療する薬を意味します。実際には不安障害(パニック症など)の治療にも用いられます。 うつ病となり、病院やクリニックを受診すると、最初はSSRIやSNRIというタイプの抗うつ薬が処方されることが多いです。少し古いタイプで三環系抗うつ薬という種類もありますが、SSRI、SNRIの方が副作用は少ないため、優先的に使われています。SSRIやSNRIは、飲み初めに軽い吐き気や眠気を感じる人が多いのですが、多くの場合、数日で治まるため大きな問題になりません。 抗うつ薬は数週間使い続けると徐々に効果が出てきます。しかし、初めて使った抗うつ薬で十分な効果を感じられない人も半数以上いるというデータがあります。この場合は、他の抗うつ薬に変更したり、抗うつ薬に別の薬を組み合わせたり、という方法をとります。 抗うつ薬に別の薬を組み合わせて治療効果を増やす方法を増強療法と呼びます。ここでは代表的な増強療法を紹介します。 第二世代抗精神病薬 色々な増強療法がありますが、その一つは、抗うつ薬に第二世代抗精神病薬(非定型抗精神病薬とも言います)を組み合わせる


- 2021年2月3日
全般性不安障害の症状と治療
全般性不安障害の治療にはいくつかの選択肢があります。全般性不安障害の症状や治療ついて詳細に説明します。


- 2021年2月3日
頭痛とうつ病・不安障害
頭痛はうつ病や不安障害などの精神疾患と合併しやすいことが知られています。 ヨーロッパの臨床研究によると、緊張型頭痛は不安症状と関連があるそうです。緊張型頭痛とは、頭全体が締め付けられるような頭痛のことです。 また、片頭痛がある人はうつ症状や不安症状も見られやすいという結果も出たそうです。片頭痛はズキズキと心臓のリズムに合わせて脳の片側が痛む(拍動性頭痛)ものです。 そして、最も不安症状やうつ症状と関連性が強かったものは薬物乱用頭痛という結果でした。これは片頭痛の薬(トリプタン、エルゴタミンなど)や他の鎮痛薬を飲みすぎることで起きる頭痛です。1ヶ月のうちに10日以上片頭痛の薬を使ったり、解熱鎮痛薬を1ヶ月のうち15日以上使うという状態が3ヶ月以上続いている場合は、薬物乱用頭痛を疑います。痛み止めにより逆に頭痛が起きることを知らない人も多いので、痛み止めを使う時は使いすぎないように注意が必要です。 参考文献)Headache, depression and anxiety: associations in the Eurolight project.


- 2021年2月1日
パニック障害の症状と治療
パニック障害の治療にはいくつかの選択肢があります。ガイドラインを引用しながらパニック障害の症状と治療について説明します。