• 斎藤 知之

不安に感染しないために

最近、新型コロナウイルス(COVID-19)の報道が盛んになっており、不安に思われている人が多いようです。少しここで言及しておきます。


確かに、新型コロナウイルスが世界的に流行しているのは事実ですし、感染予防は必要だと思います。しかし、基本的に新型コロナは風邪のウイルスですから、予防法は通常の風邪予防と同じです。手を洗う、人混みを避けるなど、誰でも知っていることばかり。あとは、周囲のために自分が感染しても他人にうつさないよう気をつけるくらいなものでしょう。


ちなみに、市販のマスクは自分への感染を予防する効果は殆どありませんが、他人への感染を予防する効果があります。咳や発熱などの風邪症状がある人は周囲へのエチケットとしてマスクを着用して下さい。逆に、それ以外の方はマスクをつける必要はありません。


感染症の対策はどれも当たり前のものばかりです。私としては、ウイルスに感染しない対策を考えるよりも、不安に感染しない対策を考える方が大事だと思います。


不安はウイルスと同じように感染します。自分が不安だと、横にいる人も不安になる。すると、その横にいる人も不安になる。こうして不安が次々にうつっていくわけです。これを避けるには、一人一人が不安をあおるような発言を控えることです。


また、不安はマスコミからも感染します。世界各国でマスコミが不安をあおる報道を繰り広げ、視聴率を高めています。視聴者を不安にさせれば、ついつい見てしまうことが分かっているんですよね。例えば、テレビのワイドナショーでは、おどろおどろしい音楽やイラストを使用しながら新型コロナウイルスについて報道していますが、あれは視聴「者」のためではなく、視聴「率」のためでしょう。おどろおどろしい音楽を聞いても、不安になるだけで良い情報は手に入りません。ただ、ついつい見てしまいます。


そもそも、ワイドショーは不正確な情報があふれています。専門家でない人が専門家として意見している時点でおかしな話です。


不安は誰にでもありますが、強すぎる不安は良くないです。不安が強まると集中力が減り、仕事の能率が下がります。イライラして怒りっぽくもなるでしょう。不安で眠れない日が続けば体力や免疫力が低下するので、感染のリスクが上がってしまいます。


テレビのワイドナショーを見て不安になる人は、ワイドナショーを見ない方が良いでしょう。ワイドナショーを見ても有益な情報は少ないですし、新型コロナウイルスに感染しにくくなるわけでもありません。


新型コロナウイルスの対策で最も大事なのは集団の動きを管理することです。つまり、あれこれと対策を考えるべきは政治家や行政の人間です。あとは、会社の経営陣など、大勢に関わる職種の人たちですね。


個人レベルの対策は限られており、特別な方法はありません。普通の風邪予防だけしっかりやっておけばいいわけで、一人一人はあまり過剰に反応する必要はないのです。


不安が強くならないように、ウイルス対策だけでなく、不安対策もきっちりと行い、メンタルの問題を起こさないよう気をつけていきましょう。また、自分の不安を他人にうつさないよう、不安をあおる発言は控えていきましょう。


本当に、不安が蔓延しない社会になって欲しいものです。

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