• 斎藤 知之

心療内科・精神科を変えたい

最終更新: 5月18日


ここでは心療内科や精神科のクリニックまたは病院を変える場合、転院について解説します。簡単に言えば、現在受けている治療の引き継いで欲しい所と、見直して欲しい所を転院先に伝える必要があります。


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現在の診療情報の引継ぎ


現在、精神科や心療内科に通っていて、転院、つまり病院やクリニックを変えるというのは、引越す場合、診断や治療を見直したい場合など色々なケースがあると思います。


病院やクリニックを変える場合は、転院先に病名や治療経過、現在使っている薬などの情報を伝える必要があります。基本的には、現在通院中の病院やクリニックの医師に紹介状(診療情報提供書)を記載してもらいます。特に、現在の診療に満足している場合は、その治療方針を新しい医師に引き継ぐことが大切ですので、書面で適切に診療情報を伝える必要がるでしょう。


しかし、現在の診療に不満がある場合や医師との間に信頼関係を築けていない場合には、紹介状を求めることが難しいかもしれません。残念ながら、世の中には高圧的だったり冷たい医者も多いので、「紹介状を下さい」と言いにくいこともあるでしょう。まれに紹介状を書いてくれないという酷いケースも耳にします。


このような場合には、紹介状や診療情報提供書が無くても受け入れてくれるクリニックを探すしかありません。一度、クリニックや病院に電話をしてみて、紹介状が無くても大丈夫かを尋ねましょう。病院の場合は、転院の際に紹介状が必要なところが多いと思いますが、まずは問い合わせてみましょう。


もしも紹介状を用意できない場合でも、転院する際は、お薬手帳や過去の診断書など病気や治療の状況が少しでも分かるものを持参する方が良いです。


診断や治療の見直し


なかなか症状が良くならず、治療方針を見直したい場合もあると思います。この場合も、転院を考えて良いでしょう。


治療法を見直すタイミングはそれぞれの病状にもよるので一概には言えませんが、一般的には3ヶ月を経過しても改善が無ければ、いったん立ち止まり、診断や治療を見直すのが通例です。精神科の治療ガイドラインなどにも、だいたいそれぐらいの時期で治療を考え直すことが推奨されています。


精神科や心療内科の治療は、残念ながら、初めに選択した治療方法で良くならないことがあります。しかし、治療法を変えて成功することも多いです。治療の選択肢は沢山あるので、1つの治療法にこだわることはありません。また、診断や症状の原因などを見直すことで、治療が変わり、うまくいくケースも珍しくありません。


また、いったんは良くなるが再発を繰り返すという場合も、診断や治療の見直しが必要です。例えば、うつ病の診断を見直し、双極性障害と診断することで治療法が変わり、再発しにくくなる可能性があります。


その他の場合では、薬の副作用についての相談でしょう。薬には様々な副作用がありますが、薬の量や組み合わせで副作用の強さが変わります。副作用が強すぎる場合は、薬の使い方を考え直す必要があります。


病状が良くならなければ診断や治療を見直すというプロセスは医師なら当然行うことです。それなのに治療を見直してもらえない場合は、転院について考えるのは当然です。


また、今の治療が本当に適切なのか、自分なりに調べてみても良いでしょう。残念ながら、世の中には嘘や誤情報、フェイクニュースが沢山あります。大衆週刊誌やバラエティー番組の情報は、たとえ医師の発言でも鵜呑みにできません。また、インターネットのクチコミ情報など、専門家以外が発する情報を簡単に信じてはいけません。


しかし、専門的な医療情報を載せているサイトも沢山あります。論文などの情報源を載せているサイトや、学会、行政が運営するサイトなど、信頼性の高いサイトの情報は、見る価値があります。ただし、専門家といえど中には個人的な意見や独断、偏見で発言している場合もあるので、一般的な治療法を知りたい場合は、いくつかのサイトを見て下さい。複数の専門家が同じ意見であれば信頼性が上がります。


残念ながら、全ての医者が良い治療をしているとは限りません。今の治療が本当にベストなのか判断するには、正しい情報が必要です。しっかり調べた上で、自分の受けている治療に疑問を感じる場合には、まずは担当の医師に疑問をぶつけてみましょう。それで納得のいく回答を得られない場合は、転院を考えて良いと思います。

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