強迫性障害の症状

最終更新: 5月17日

ここでは強迫性障害の症状を詳しく説明します。


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強迫性障害の主な症状は、強迫観念(強迫思考)と強迫行為です。考えの症状と行動の症状に別れますので、それぞれについて説明します。


強迫観念(強迫思考)


強迫観念(強迫思考)とは、繰り返しやってくる不合理な考えのことです。例えば、綺麗なテーブルを見ても、何か不潔なものや雑菌がついているのではないかと思ったり、家を出る時に何か忘れ物をしたのではないかと思ったりします。それくらいのことなら誰でもあるような話なのですが、これが何度も繰り返しやってきて、自分でも変だなと思っても、頭から追い払うことができません。侵入的というか、勝手に悲観的な考えが頭の中にわいてきます。強迫思考には色々なものがありますので、例を挙げます。


  • 自分が汚れているのではないか(不潔恐怖)。

  • 自分に何か変なものがついているのではないか。

  • 知らないうちに誰かに危害を加えたのではないか(加害恐怖)。

  • 鍵を閉め忘れたんじゃないか。

  • 物の位置が少しずれたのではないか。


強迫観念は妄想と似ていることもありますが、精神医学的には、妄想とは、現実ではない考えを信じ込む、確信するものを言います。強迫観念では、自分ではおかしいと分かっているので、そこが違います。


強迫行為


強迫性障害のもう一つの症状である、強迫行為とは、繰り返し同じことをしてしまうという行動面の症状です。上記で説明したような強迫観念から、行動に出てしまいます。以下が典型例です。


  • 何度も手を洗う(手洗い強迫)。

  • 何度も確認する(確認強迫)。

  • 何度も数字を数える。

  • 何度もメモする。

  • 何度も書き直す。


強迫性障害では、基本的に、強迫観念と強迫行為がセットで出現します。こうした症状は、日常生活や仕事などに弊害をもたらします。手洗いや戸締まり確認に時間をとられたり、そのせいで約束の時間に遅刻してしまったりなどの問題が出るのです。逆に、多少の強迫的な症状があっても、日常生活に問題がないレベルであれば強迫性障害とは言いません。これは大体の精神疾患の基準と同じなのですが、日常生活や仕事などに弊害が出るレベルに達した時に、心の病気と診断します。


また、強迫性障害であり、さらにうつ病や不安障害などの精神症状を合併することもあります。また、統合失調症の人に強迫性障害の症状が現れることも珍しくありません。この場合、合併する他の精神疾患も合わせて診断します。


強迫性障害の治療はこちらで説明


参考文献:Clinical practice guidelines for Obsessive-Compulsive Disorder. Indian J Psychiatry. 2017.

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