強迫性障害の症状と治療について説明します


このページについて:強迫性障害の症状や治療をガイドラインを参考に詳しく説明します。


強迫性障害は、思考と行動に症状が別れ、それぞれが何度も繰り返されるという特徴があります。思考としては、侵入的というか、勝手に湧いてくるような感じです。例えば、手が汚いとか、鍵を閉め忘れたんじゃないかという考えが、勝手にわいてくるのです。本当はそうじゃないと分かっていても、なぜかそう思ってしまいます。これが何度も繰り返されるのが、強迫性障害の思考で、強迫思考強迫観念)と呼びます。行動面では、繰り返し手を洗ってしまったり、何度も確認してしまったりというように、同じ行動を繰り返します。こちらは強迫行為と呼びます。この強迫思考と強迫行為は繋がっています。例えば、手が汚いという強迫思考がわいてきて、何度も手を洗う強迫行為が出てきます。

強迫性障害の症状について詳しく知る

強迫性障害の症状は他の精神疾患でもよく見られます。例えば、統合失調症やうつ病などで、強迫性障害の症状が出ることは多いです。また、最近ではチックなどの体が勝手に動く症状が繰り返される病気や、体のどこかがおかしいと何度も考えてしまう心気症なども、強迫性障害の仲間として捉えることがあります。

強迫性障害の治療は薬物療法と精神療法があります。薬物療法では、主にSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)や三環系抗うつ薬という抗うつ薬を使いますが、かなり増やさないと効果が出ないため、うつ病の治療よりも高用量で使います。抗うつ薬だけで効果が出ない場合は、アリピプラゾールやリスペリドンなどの非定型抗精神病薬を少量加えることもあります。精神療法としては、暴露反応妨害法というものが一般的です。簡単に言うと、嫌なことに直面しても我慢するような治療で、訓練に近いです。例えば、汚いと思うものにあえて触り、手を洗わないよう我慢するということをします。そうしているうちに、手を洗わなくても大丈夫だなと学ぶことができ、不合理な不安や行動に支配されることが減ります。

強迫性障害の治療について詳しく知る

参考文献: Clinical practice guidelines for Obsessive-Compulsive Disorder. Indian J Psychiatry. 2017.

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