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パニック障害に関係する病気について説明します


このページについて:パニック発作という症状は、パニック障害だけでなく、うつ病など他の病気に伴う場合があります。パニック障害に関係する病気について詳しく説明します。


パニック障害の症状を紹介するページでは、突然、動悸や息苦しさなどが起きるパニック発作という症状がパニック障害の特徴だと書きました。しかし、実は、パニック発作という症状は、パニック障害だけで出現するものではありません。他の精神疾患、例えば、うつ病や依存症にパニック発作を伴う場合もあります。特に、うつ病にパニック発作を伴う場合は、自殺のリスクが高まるとも言われているので注意が必要です。

他の精神疾患の影響でパニック発作が出ている場合は、パニック障害とは診断せず、元となる精神疾患の診断が優先されます。うつ病になった人で、病状が悪化してパニック発作が出た場合、パニック障害と診断するのではなく、うつ病の経過の中でパニック発作が出たと捉え、うつ病とのみ診断するわけです。

パニック障害は不安障害や恐怖症の一種ですが、他の不安障害や恐怖症によりパニック発作が出る場合もあります。この場合も、パニック障害とは言わず、元となる不安障害や恐怖症の診断になります。例えば、人前に立つと過剰に緊張してしまう社交不安障害の人が、大勢の人の前に出てしまい、強い緊張と不安によりパニック発作を起こした場合は、パニック障害とは言わず、社交不安障害とだけ診断されます。ただ、特定の場所や乗り物が怖くなるような広場恐怖という症状を伴う場合は、広場恐怖を伴うパニック障害という言い方をします。広場恐怖はパニック障害の症状の一環として捉えるわけです。

また、精神疾患以外の影響でパニック発作が出ることもあります。この場合もパニック障害とは言いません。例えば、アルコールの離脱症状や、ベンゾジアゼピン系薬剤の離脱症状でパニック発作が出る場合があります。しかし、この場合はあくまでアルコールやベンゾジアゼピンの離脱症状です。メンタルの病気ではありませんので、パニック障害とは診断しません。

実際に体の病気でパニック発作とよく似た症状が出ることもあります。例えば、パニック発作の症状で動悸というものがあります。しかし、動悸は不整脈など心臓の病気でも出現する症状です。心臓の病気は命に関わりますので、見逃してはいけません。心臓の病気が疑われる場合は、心電図などの心臓の検査を行います。また、甲状腺ホルモンの異常や、更年期障害などでもパニック発作と似た症状が出るので注意が必要です。こうした体の病気の可能性を除外することで、パニック障害の診断が確定します。

参考文献:

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