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野菜、果物と認知症


このページについて:野菜や果物を数十年間、食べ続けると、歳をとっても認知症になりにくいかもしれないという研究結果をご紹介します。


今回の研究結果は、八百屋さんには嬉しいニュースです。

野菜や果物は何となく体に良いだろうなと、多くの人が思っていると思います。それはその通りなのですが、実は体に良いことは、たいてい脳にも良かったりします。

今回は、アメリカのハーバード大学が調べた結果をご紹介します。

記憶力や計算力、言葉の能力など、脳の知的な能力をまとめて認知機能と言います。歳を取ると、誰でも少しずつ脳が衰え、認知機能が下がっていきます。そして、生活に支障が出るほど認知機能が下がった場合を認知症と言います。

認知機能が多少下がるだけでは認知症とは言いません。ただ、誰でも多少なりとも認知機能が下がってほしくないと思っているでしょう。特に頭の良い人ほど、自分の能力を若いときのまま保ちたいと思うのではないでしょうか。

今回ご紹介する研究では、野菜、果物、フルーツジュースを長期間摂取すると、高齢になった時に認知機能はどうなるのか調べられました。

個人的には、なんでジュースも入るんだろうと疑問に思いましたが、まあ果物の仲間ではありますね。

この調査は参加した人数も多く、27,842人の男性が参加したそうです。1986年の時点で平均年齢が51歳だったとのこと。そして、2002年まで4年ごとに野菜、果物、フルーツジュースの摂取量が調べられたそうです。なぜ全員が男性なのかと疑問もわきますが、1986年という時代背景が関係しているのでしょうか?ちょっとそこは分かりません。

認知機能は2008年と2012年に調べられています。参加した男性達の平均年齢は70歳を超えているはずです。

20年以上にわたって研究を続けたというのも凄い話ですね。

認知機能については、アンケートを用いて調べられています。アンケートは自覚症状がベースなので、精度に限界はありますが、記憶力の衰えを自覚している高齢男性は多いです。そこはアンケートでも評価できますね。

さて、この調査の結果ですが、長期にわたり野菜の摂取量が多い人は、歳をとっても認知機能が悪くなりにくいという結果が出ました。

そして、果物の摂取量が多い人、フルーツジュースの摂取量の多い人も、同じく、認知機能が悪くなりにくいという結果が出ました。

つまり、野菜、果物、フルーツジュースのそれぞれが、認知機能を保つ効果があるという結果だったんです。

ちなみに、長期間摂取とは、どのくらいの期間かというと、18-22年ということです。約20年の間、野菜、果物、フルーツジュースをとり続けると良いということですね。

健康は三日坊主では維持できません。何十年と健康を心がけないといけないわけです。健康的な食生活を習慣にして、何十年も続けられるようにしたいですね。

引用文献:Yuan C, et al. Long-term intake of vegetables and fruits and subjective cognitive function in US men. Neurology. 2019.

#認知症

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